2009年10月11日日曜日

(胃の病気)胃MALTリンパ腫、胃悪性リンパ腫

MALTリンパ腫は、節外性(リンパ節以外)の粘膜関連のリンパ組織を発生母地とする悪性リンパ腫。

胃にはリンパ組織は存在しないが、後天的に形成される。

全身の粘膜に多発する。

※ MSLTリンパ腫の80~90%が ピロリ菌感染陽性。
※ 予後はだいたい良好。まれにびまん性大細胞B細胞性リンパ腫(DLBCL)へ悪性化する。

身体症状は ないらしい・・・
それじゃあ 分からないじゃんねぇ~
あっ ピロリ菌の検査をしてみればいいか・・・!

内視鏡検査では 肉眼所見は表層型と隆起型に分けられ 発赤びらん、Ⅱc様の浅い陥凹、不整形の潰瘍などがある。

治療法は ピロリ菌除去法、化学療法、遺伝子転座などがある。

2009年8月18日火曜日

胃の病気(胃・十二指腸潰瘍)・・・2

ピロリ除菌療法は・・・>

① PPI+アモキシシリン+クラリスロマイシンの3剤を1週間投与
② 6~8週間後にピロリ感染診断によって除菌判定をする

<ピロリ除菌を行わない治療>

ピロリ陽性でも除菌薬のアレルギーがあったり、重篤な肝障害や腎障害などがある時は・・・
薬物療法を行う。

① 酸分泌抑制剤のPPI(オメプラール、タケプロン、パリエット)
② H2ブロッカー(タガメット、ザンタック、ガスター)
③ 防御因子増強薬(ムコスタ、セルベックス、ガストローム)

<NSAIDs潰瘍の治療>

NSAIDsを中止。中止できない場合は、プロスタグランジン製剤(サイトテックなど)を用いる。
(ナースのための早引き消化器疾患ハンドブック参考)


でも・・・
ピロリ菌 除菌の副作用もあるらしいのよね?!

除菌療法で軟便、下痢などの消化器症状や味覚異常を起こす???
除菌成功者で、逆流性食道炎が発生する???

なんだか 上記の症状になるのはいやだよね・・・

自然のもので 何かないのかなぁ~???

よく聞くのは・・・

蜂蜜の「マヌカ」っていうのが・・・いいのかな???

2009年8月17日月曜日

胃の病気(胃・十二指腸潰瘍)・・・1

胃潰瘍と十二指腸潰瘍を一括して消化性潰瘍という。

胃や十二指腸の粘膜が欠損して潰瘍になるのよね・・・
胃切除術後の吻合部にできた潰瘍や食道潰瘍の一部も含まれるんだって・・・


胃粘膜に対する攻撃因子と防御因子のバランスが崩れた状況下で起こる。


★ 攻撃因子は、胃粘膜を傷害する因子で 塩酸、ペプシン。

★ 防御因子は、胃粘膜を攻撃因子から守るもので、粘液、粘膜血流など。



胃・十二指腸潰瘍の2大リスクファクター・・・下記


★ ピロリ感染は、ピロリが胃粘膜に感染、生着しアンモニアや毒素を生産することで胃粘膜が障害され、慢性胃炎が続き、潰瘍が生じる。


★ NSAIDs(エヌセイズ)は、副作用として潰瘍が生じる。

NSAIDs ⇒ 非ステロイド性抗炎症薬(ひステロイドせいこうえんしょうやく、NSAIDs:Non-Steroidal Anti-Inflammatory Drugs)とは、抗炎症作用、鎮痛作用、解熱作用を有する薬剤の総称。



身体症状は、上腹部痛と嘔気、嘔吐などがあるのでわかりやすいよね・・・

検査は、内視鏡で出血の有無。活動期、治癒期、瘢痕期の確認、委縮性胃炎があればピロリ陽性の可能性が高い。


治療は、噴出性出血、湧出性出血、露出血管のある出血などに対して内視鏡的止血、その後3日間絶食にして静脈注射でH2ブロッカーを投与。止血後は経口投与に変更し、食事も開始する。
再発予防で、ピロリ除菌療法もやるんだって・・・

止血術として、内視鏡的止血術と血管塞栓術がある。 (ナースのための早引き消化器疾患ハンドブック参考)

2009年7月17日金曜日

胃の病気 慢性胃炎・機能性ディスペプシア

慢性胃炎機能性ディスペプシアは、 以前同じように用いられていて機能性胃腸炎ともいっているが、現在は別の疾患となっている。


慢性胃炎は主としてピロリ感染が原因なんだって~ ピロリ菌って嫌ねぇ~

組織学的な単球核あるいは多型核白血球の浸潤が起こり、萎縮性胃炎を引き起こすんだって・・・

慢性胃炎が発生する過程で、一部胃マルトリンパ腫や胃腺癌になったりするんだって~ 胃炎だからって 軽く考えていてはいけないんだねぇ~

機能性ディスペプシアの原因や特徴は、下記の3つ
やっかいな食後の膨満感、早期腹満感、心窩部痛、心窩部灼熱感のいずれかのひとつ・・・
上部消化管内視鏡検査により、症状を説明できるような器質的疾患を認めない・・・
6ヶ月以上前から症状があり3ヶ月間は満たしている・・・

身体症状は、胸焼け、食後すぐの膨満感、不快感、心窩部痛などだけど、なんだか症状だけなら私でもたまにあるけど、3ヶ月は継続すること無いから、大丈夫だよね~

内視鏡検査では、萎縮変化の有無やピロリ感染の有無を調べるんだって・・・

治療法は、慢性胃炎では、ピロリ菌の除菌療法があるけど、現在日本では慢性胃炎でのピロリ菌の除去は保険適応じゃないんだって・・・

機能性ディスペプシアは、規則正しい生活習慣、食事は高蛋白・高脂肪を避けゆっくり食べる、ストレス因子を取り除く。
薬物療法は、ガスター、ザンタック。ガスモチン、ガナトン。抗不安薬や抗うつ薬などだって~

ストレスもいけないんだね・・・(ナースのための早引き消化器疾患ハンドブック参考)

2009年6月21日日曜日

胃の病気・・・急性胃炎

胃炎は 胃粘膜の炎症で 時間の経過の違いで急性や慢性があるのね!

急性胃粘膜病変(AGML)は、急性胃炎の強い病変で、激しい出血糜爛や潰瘍、吐血、下血が特徴的・・・ 苦しそう~だなぁ~・・・

急性胃炎、AGMLの原因には主に・・・
・ ストレス
・ 薬の副作用:NSAIDS、抗生物質、抗癌薬
・ 食べ物:刺激物、カフェイン、アルコール
・ ピロリ感染
・ アニサキス(魚の寄生虫)
・・・などが考えられるらしい・・・

身体症状は、上腹部痛、胸焼け、嘔吐などがあり内視鏡検査をする

治療法は原因物質を除去して安静にすればいいのかぁ~

でも ストレスだったらなかなか 原因物質の除去はできなさそう~

薬物療法 H2受容体阻害薬の ガスター、ザンタック
防御因子増強薬の ムコスタ、セルベックス、ガストローム
抗コリン薬は疼痛が強い場合

急性胃粘膜病変の治療・・・
・ 出血を伴う場合は全身管理、輸液などを行う
・ 出血源が限局される場合は内視鏡的止血術にて止血する
・ 止血確認まで絶食とし、酸分泌抑制薬を経静脈投与する

<NSAIDSによる胃炎>
非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)は抗炎症作用、鎮痛作用、解熱作用を有する薬で、広く使われている。近年は高齢化に伴い、循環器疾患やリウマチなどで汎用されているが、一方で胃粘膜障害の副作用が多くみられる薬でもある。特に高齢者の服用暦に注意が必要。
(ナースのための早引き消火器疾患ハンドブック参考)

2009年6月14日日曜日

食道癌

食道って 3つに分かれているのね・・・
(頸部食道・胸部食道・腹部食道)

日本人は 粘膜表面の扁平上皮細胞から発生する(扁平上皮癌)がほとんどなんだって・・・


そして・・・
男性に多い!!


ちなみに 欧米では 腸上皮から発生するバッレット食道ゆらいの腺癌が多いんだって・・・


危険因子は・・・
たばこ、濃いアルコール!!
あれぇ~ 女性でもありそうだよね???


※ 症状は 嚥下時の違和感、つっかえ感、嚥下困難、胸痛、嗄声(しゃがれ声)、体重減少
検査: 内視鏡でルゴール染色してその後に生検する
     深達度診断のために 超音波内視鏡検査をする
     進行癌の進行度判定や転移診断に CT検査をする


深達度とリンパ節転移などから進行度を決定するのは この表を参考にする・・・

早期癌とは 食道粘膜内に癌がとどまり リンパ節にも転移がないもの・・・
  
早期癌の治療は 内視鏡的粘膜切除術(EMR)、内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD
手術療法は 癌の発生部位によって治療法が異なる・・・
開胸手術による食道切除する
頸部・胸部・腹部」の3領域のリンパ節郭清をする
術後、食道の代わりをする再建臓器は胃が多く、再建ルートは胸骨後が多い
放射線療法 又は化学療法との併用で好成績を挙げる
化学療法:抗癌葉のシスプラチンとフルオロウラシル(5ーFU)の併用投与が主流となる
抗癌葉の副作用として 白血球減少、口内炎、嘔気、下痢・・・他に肺炎、腹水などが現れることもある
(ナースのための早引き消化器疾患ハンドブック参考)

2009年5月31日日曜日

食道の病気(mallory-weiss症候群)

mallory-weiss症候群は嘔吐反射などによる急激な腹腔内圧の上昇でおこる。

胃噴門部近傍に裂創を生じ消化管出血をする。

腹腔内圧が上昇したときに 胃の一部が食道内に脱出して繰り返し嘔吐すると吐血下血が見られるようになる。

大出血すれば 出血性ショックを引き起こす。


どんなときに急激な腹腔内圧の上昇が起こるか・・・

・ 飲酒後の頻回な嘔吐・・・これは誰にでも起こりうるよね 新入社員さんは要注意!
・ 食中毒や消化性潰瘍に伴う嘔吐、咳やくしゃみ、薬による副作用に対する嘔吐・・・
・ 妊娠つわり・・・

うわぁ~これは 注意していても起こるかも知れないよね だって食中毒なんて どこでなるか分からないし・・・つわりなんて なりたくてなるものでもないし・・・

治療は 自然止血が多いようだけど 止血しないときは内視鏡的止血するんだって・・・

早めに病院で治療しなきゃね・・・
(ナースのための早引き消化疾患ハンドブック参考)